査了!!

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 この度、地区別研究会で論文を発表させていただきました指導員の海部でございます。

 企画から発表まで何年も費やしましたが色々な方の協力や支えによって無事に一段落つきました。

 この年齢で初めて論文を書くなどかなり背伸びをした行為かと思われましたが教習生の方々でも割といい年齢(失礼)で大型二輪や大型二種にチャレンジし、努力をして結果を出している方も多数いらっしゃいますので論文の執筆開始時の年齢がかぐや姫発見時の「竹取の翁」と同年代の私でも遅すぎるということはないでしょう・・・たぶん。

 今回の論文のお題は「小学生の横断歩道での手上げと感謝行動の年齢と場面による変化」。

う~ん、そのまんますぎて面白みがないなあ・・・

 タイトルをつけるのって内容とのマッチングやその他もろもろ難儀しますよね。そこで生成AIに「村上春樹っぽいお題を考えて!」と打ち込むと、「横断歩道の小さな手と感謝の風景:年齢と場面の変奏曲」と読み上げるだけで耳たぶが真っ赤になりそうなキザなタイトル・・・

論文のタイトルとしては使えんなあ~変奏曲って・・・

う~ん、メタファーな表現・・・

やるな生成AI・・・

これにパスタ茹でるのと女性がらみの内容が絡めば完璧に村上春樹っぽくなるよな。

 

 さて今回の実験参加者である小学校でのアンケートの配布、回収まではスムーズに事が進みましたがそれらをデータとしてエクセルに落とし込む、そこから「R」という統計ソフトを使用して統計をとるという作業が初めて尽くしで苦労しました。(指導教官のO先生にはお忙しい中、気長にお付き合いいただき本当にお世話になりました。本当に充実した素晴らしい時間でした。またご一緒にお酒を飲める日を本当に楽しみにしております。)

 そのなかでも群を抜いて難しかったのが統計的仮説検定ですね。でも避けて通れない科目です。これがしっかり出来ていないと「あなたのその仮説は思い込みや個人の主観ですよね」となります。

 そこで学会でお知り合いになったN潟県のS教習所のI先生より「よくわかる心理統計」という本をお勧めしていただき熟読することにしました。初見の感想ですが「まったくわからん・・・宇宙からのメッセージにしか見えん・・・」やはり「竹取の翁」と同じくらいの年齢では理解力が若い時と比べてゲキ落ちしているのであろうと常に周りの人に論文が完成しなかったときのためのリスクヘッジをかけまくっておりました。

何度か目を通すうちになんとなく理解は出来るようになってきましたが「この内容で初心者向けか~目指す先は長いな~」と感じております。でもI先生ありがとうございました。また本場の日本酒を一緒に飲める機会があればご教授お願いします。

 さてこの本の内容に少しふれさせていただくと、少し難しい話になりますが基本となる「t検定」の式を見ると「出ました!平方根!」

まさか人生において再び対峙することになると思わなかった平方根・・・

人生において必要になると思いもよらなかった平方根・・・

ちょっとイキった書き方をすると「√」

「またあんたか・・・えっとぶりやな(久しぶりの意、阿波弁です)・・・」と軽口をたたきながら、よく見てみると平方根が単品ではなく、ほかの数字と何層にも重なっているではないか・・・今度はミルフィーユ仕立てとなって人を悩まそうとしているな・・・

 休日や空き時間を使って論文の作成を進めていましたが案の定、Plan(そもそも理解できていないので計画できない)Do(したがって実行しようがない)Check(もちろん評価しようもない)Action(改善しようもないのでとりあえず寝る)と呪われたPDCAサイクルへと落ちていく毎日・・・こんなんで論文や完成するんかいなと自問自答の日々が続きました。

 結果としてドロ試合の上、完成しました。そして事務局に提出し少々の手直しをしてめでたく査了となりましたが振り返ると本当に様々な人に支えられての日々でした。絶対に一人ではたどり着けない場所ですね~

 A4サイズでたった4枚の論文ですが人生の宝物が出来ました。

 査了した後のお酒は本当にうまかった・・・

 特別な日に飲むつもりであったのですがとうとう我が家の酒蔵庫に眠らせている「森伊蔵」をうっかり取り出してしまいました。

 

ブログにしては冗長に書きすぎましたので続きの発表編は後日に・・・